第89話「深夜の公園」百物語2013目次

語り:通りすがり丸
289 :代理投稿 ◆YJf7AjT32aOX:2013/08/24(土) 06:24:03.15 ID:hqzLBEKk0
【第八十九話】通りすがり丸様「深夜の公園」

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僕が夜勤の仕事をしていた頃の話。
午前12時が食事休憩だった。
深夜、誰もいない静かな公園で食べるコンビニ弁当は格別に旨かった。

弁当を食い終わり煙草をふかしていると、遠くのほうで怒鳴り声がする。見ると公園の入口近くの薄暗いベンチに人影があった。

てめえ、人の縄張りに勝手に入ってくんな
ブッ殺すぞこの野郎ッ!

なんだ、ホームレスどうしで喧嘩してるのか?。
ホームレスの世界も厳しいなと思った。

仕事場に戻ろうと入口に向かって歩きだした 。その薄暗いベンチの前を通ったとき、そこにはホームレスらしき中年男性が1人で座っていた。

てめえ、さっきから入ってくんなって言ってるだろうがぁッ!聞こえねぇのか、ブッ殺してやるッ!

ホームレスどうしの喧嘩と思いきや、僕に怒鳴っていたのである。ホームレスの顔をマジマジと見たら、目の焦点が合っていない。まるでヒラメのような目だった。

ホームレスが紙袋から何か細い棒のようなモノを取り出したので、慌てて逃げた。

振り向くと、街灯の光を反射して、その棒のようなモノが一瞬ギラッと光った。完